マイルズの話が出たので軽く触れときましょう。

私が一番好きなトランペットです。
XOのRV-S

マイルズが愛用していたのはマーチンというメーカーのコミッティーというモデルだそうですが。
http://www.geocities.jp/hiradamakayaku/martin.html

そしてこれが今現在日本ではトランペットの最高峰モデルとされている
V.Bachの180MLSPというモデルです。

まあ、好きなトランペットといっても私はホントにきちんと吹けるわけでもなく、所有しているわけでもなく、単にそのモデルの設計コンセプトが好きだというだけなんですが…

そもそもトランペットの原型とはどんなものでしょうか?
アルプスで吹かれているイメージのアルプホルンや
【イメージ写真】

オーストラリアの民族楽器のディジリドゥー
【詳しいサイト】
http://www.dinkum-j.com/DIDGE/play.html
が当たると思います。

大事なものを忘れてました。
法螺貝もそうですね。


ポイントは唇を振動させ、それを管体で増幅させ出口から出す仕組みの楽器だということですね。
上に挙げた2つの楽器も、また先日なくなられましたがチャールトンヘストンさんのよく出ていた映画、『ベンハー』とか『十戒』とかでよく見る古代ローマ軍のラッパもストレート、長い真直ぐのものです。現在の金管楽器はそれを便宜上、くるくる曲げて使用しているといえます。

金管楽器の中でトランペットが一番管長が短く、巻き数も少ないので、いわゆるラッパと呼ばれるのだと思いますが、トランペットの中でも巻き方、構造の違いがあります。

上の2枚の写真で見てわかる違いが2つあります。
A.わかりやすいですが支柱の数、XOは1本、Bachは2本ですね。
B.ちょっとわかりにくいのですが支柱が立っている右側の管のカーブがXOはほぼ半円を描いているのに対し、Bachはほぼ直角になっていることです。

これは吹奏感や強弱のコントロールにかかわってくるのですが、XOは吹奏感は軽く、コントロールがしにくい楽器、Bachは吹奏感はちょっと詰まる感じがありますが、コントロールはしやすいといえる構造になっています。

Aは管体の振動を抑える支柱の数です。数が多いほうが振動を抑える働きをします。
Bは息の通過スピード、いわゆる『抜け』と呼ばれる感覚です。

ちょっとギターの話ばっかりで自分も飽きてきたので…(笑)

クラシックからジャズ、ロックまでいろんなシーンで使用されるサックスですが、種類としては声楽と同じようにソプラノ、アルト、テナー、バリトンとあります。
ちょっと変わったところではソプラニーノ、カーヴドソプラノなどがあります。
ヤナギサワのソプラノサックスのラインナップ。
http://www.yanagisawasax.co.jp/ja/soprano/
画像が見つからないのですが昔ダルファー父がテナーのストレートを吹いてるのを見たことがあります。

そんなサックスの一番ロックな使い方がこれだと思うんですよね。
ブルーススプリングスティーン『明日なき暴走』
1分50秒あたりからテナーがブリブリ言わせます。

もちろんジャズでも使われますよ。
せっかくなんでジョンコルトレーンと『帝王』マイルズとのバトルです。
曲名は『SO WHAT』

マイルズの代表曲ですが、ランバート・ヘンドリックス&ロスというコーラスグループがこれに歌詞をつけて歌ったそうです。
『マイルズがステージから降りてっちゃった、だからどうした?(So What?)』
セロニアスモンクとマイルズがこの曲をやった時、ケンカして途中で帰っちゃったそうですね。
※参考『やがて哀しき外国語』村上春樹

ギブソンアコースティックの最後はジョンレノンが使用したことで有名になったJ-160Eです。
まずは動画をどうぞ。

続いて画像です。

このギターの接客をする時はアンプにつないで6弦の5フレットのハーモニクスのAの音をだしてから、アンプの前に持っていってハウリングさせれば、8割以上の確率で売上に繋がると思います。
そう、動画で紹介したビートルズ『Ⅰfeel fine』のイントロです。
これを知らずにこのギターを買おうと言う方は2割以下ということです。ありえません。

スペックの話をしましょう。
これまでこのギターはエレアコとしてトップにボリュームとトーンのノブが付いていることからギブソンのアコギの中で、というより20万以上のギターの中で唯一の『合板』モデルでしたが、今は違うのでしょうか。ギブソンのホムペを見る限り『単板』となっているように見えるのが不思議なところです。
合板なので、生で弾くと驚くほど鳴りません。笑っちゃうぐらい鳴りません。Kヤイリの10万以下のドレッドタイプの方が鳴るんじゃないですか?
しかし、20年ものぐらいのJ-160Eを弾かせてもらったことがありましたが、意外と結構鳴ってました、やっぱり年取ると良くなるようです。

前回はギブソンの中でもラウンドショルダーと呼ばれるJ-45とジャンボタイプのJ-200についてでしたが、今回は『スクエアショルダー』と呼ばれるHumming birdとDOVEについて書こうと思います。
DOVEは鳩、平和の象徴ですね。pegionではなくダヴです。
Humming birdはハチドリです。両方ともピックガードに絵が描かれていることからそう呼ばれています。
ギブソン『ダヴ』 同『ハミングバード

ハミングバードはJ-45などと同じく、マホガニーのサイド・バックですが、ダヴは前回のJ-200と同じメイプルのサイド・バックになっています。
やはりサウンドマホガニーと較べ、やや軽い、高音が強調された音になっていると思います。低音の出力はやや弱いように感じますね。スピード感のあるストロークには向いていると思います。



こちらは1968年生産モデルの動画です。やはり良い感じに枯れて、低音が出るようになってますね。ぜひ較べてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=huDKHz5MAlA



今度は新品のハミングバードの動画です。マホガニーらしい5弦の解放の良い感じが出ています。この暖かい感じはやはりダヴにはないですね。
http://www.youtube.com/watch?v=fZ6e_G81qMo
こちらは1975年物のハミングバードで、ビートルズの『ブラックバード』を歌っている動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=EFiqFfzDhvk
こちらも良い感じに枯れて、ダヴとは逆に高音が気持ちよく出るようになってますね。

こうやって見るとやはりギブソンのギターは年をとった方がより良く鳴ってくれるように思います。

最後に使用ミュージシャンの紹介です。

日本でハミングバードといえばまずこの方です。
谷村新司(チンペイ)さん。
この演奏でも、しっかり使ってらっしゃいますね。
堀内孝雄(ベーヤン)さん役の坂崎さんもしっかりハミングバードなのが笑えます。


ダヴを使っているミュージシャンはやはりプレスリーが有名ですね。
ギブソンElvis Presley Dove』

今回は動画を中心にお送りできますでしょうか?ようつべ次第ですけど…
ギブソンの主なギターを上げてみましょう。
J-45、サザンジャンボ、J-200、ハミングバード、DOVE、J-160E、と言うところでしょうか?
J-45使用アーティスト、数えればキリがありません。
イメージでは長渕剛ミスチル桜井和寿山崎まさよし(サザンジャンボだっけ?)奥田民生
洋楽ではボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンが使用しているそうです。
動画ではなかなかないですね。特に洋楽では。

と言うわけでおそらく山崎まさよしがJ-45、Charがオベーションを弾いている動画を貼ってみます。あとあと便利になりそうなので


J-200はシグネイチャーも出てますがやっぱりエルビスでしょうか?
男前ですね。2曲目でJ-200を弾いてます。

ギブソンから出てる『エルビス・プレスリー King of Rock J-200』モデルです。

このモデルはサイド・バックはメイプルを使ってますね。
ここでメイプルの説明を簡単にしましょう。
メイプル=楓(カエデ)はカナダの国旗にも使われており、いわゆる『メイプルシロップ』のメイプルですが、いろいろな種類があります。
楽器ではどちらかと言えばエレキギターに使われることが多く、同じくギブソンレスポールモデルのトップ材として使われることとフェンダーストラトのネックとして使われることで有名です。
きれいな木目が出ることで、家具などにも使われているようです。
比重としては、0.71とマホガニー(0.56)とローズウッド(0.87)の中間ぐらいです。
見た目が明るく白っぽいイメージなので黒っぽいダークな感じのマホやローズと比べ、音も明るいような気がします。音抜けが良いとされているので、パリっとした(あえて黄色ですが)音がするように思います。

J-200はとにかくボディが大きいです。持つには身長制限があるんじゃないでしょうか、『身長170cm以上の方限定』とか(笑)。
おそらく女性とか、体の小さい方は座っては弾けないぐらいの大きさです。
やはりそれぐらい大きいギターですので、弾いた時の胴鳴りは魅力的です。乾いたメイプルなので響きすぎず、木材の響きというよりは、もうそのキャラクターの響きと言った方が的を射ているかもしれません。
しかしながらフィンガーピッキングには向かないでしょうね。アルペジオとかやるときでもフィンガーピックなどを使わないと、指だけでは胴鳴りさせるところまで音が出せないと思います。





メイプルをサイド・バックに使っているモデルとして

前回の続きですが、
いくら押尾コータローさんのテクニックでもギブソンでは『ギターに歌わせる』ことはできないのではないかと思います。
例えば次の動画ですが、おそらくマーチンでもD18、マホガニーサイド・バックだとおもわれます。もちろんマイキングなどの条件もあるでしょうが、低音の響きに較べ、中〜高域の音は明らかに押尾さんの演奏と異なって聞こえると思います。

私もこれまで100本近くギブソン、マーチンは見てきましたが、新品の状態で、マーチンのように鳴るギブソンのギターにはお目にかかったことがありません。
マーチンは鳴るんです。特にD28以上だったら本当に新品の状態で『なるほど』と思わせるレベルで鳴ってくれます。それがD45やGEだったらそりゃもう、たまらんってなぐらい鳴ってくれますが、ギブソンは確かに低音の響きは『なるほど』というのもありますが、普通にジャカジャカ弾いても魅力は伝わらないかもしれません。
良い動画を見つけました。マーチンのHD28VとギブソンのJ45を弾き較べてくれています。やはり『ギター自体の歌を歌う能力』としてはマーチンのほうに軍配が上がると思います。
ギブソンは伴奏、弾き語りには良いんでしょうね。

こうやって書くと私がギブソンを嫌っているように思われるかもしれませんが、そんなことはないので、それは次回、ギブソンについて熱く語ってみようと思います。

これは車で言うベンツとBMW、国産バイクのヤマハとホンダ、液晶テレビでいうブラヴィアとアクオスヴィエラはどうした?)みたいなもんでどちらが良いとか悪いとかの判断はできないのですが、ヴィンテージを除く新品の高級ギターで、どちらが高額品かという観点からだとマーチンになると思います。
それは使ってる木材の違いなんですね。
マーチンのホームページ
http://www.martinclubjp.com/index2.html
基本的にマーチンの高価格帯モデル28、35、41、45など)はスプルーストップのサイド・バックがローズウッドです。
対してギブソンのフラッグシップモデルと言ってよいJ45はスプルーストップのサイド・バックはマホガニーです。
http://www.gibson.com/jp%2Djp/Home/

ローズウッドとマホガニーを比較してみましょう。
マホガニー:比重0.55ぐらい、固さも中くらい。
特性としては倍音域が幅広く、中低音が豊かで暖かい音質を産み出す。(GBから抜粋)
ローズウッド:比重は0.87ぐらい、固さも堅めといわれています。
特性としては高音域のきらびやかな音が特徴的で、張りのある音質だと思います。

わかりやすくアーティストの動画を貼ってみます
ギブソン長渕剛さんも良いのですがプレイスタイルから
山崎まさよしさん

マーチンはよりギターの音がわかる
押尾コータローさん
ギターはマーチンじゃないかもしれません、グレーベンかなぁ?
でもローズウッドだと思われます。もしかしたらハカランダかもしれません(^^;)

ね、演奏はなんとなく似てるでしょ。でも音は全然違いますよね。
まあこれがギターだけの違いとはもちろん言えませんが、ピックアップやエフェクター、プリアンプも全然違いますからね。ただわかりやすいことはわかりやすいです。

さあ、この違いを言葉で表現してみましょう。