前回の続きですが、
いくら押尾コータローさんのテクニックでもギブソンでは『ギターに歌わせる』ことはできないのではないかと思います。
例えば次の動画ですが、おそらくマーチンでもD18、マホガニーサイド・バックだとおもわれます。もちろんマイキングなどの条件もあるでしょうが、低音の響きに較べ、中〜高域の音は明らかに押尾さんの演奏と異なって聞こえると思います。

私もこれまで100本近くギブソン、マーチンは見てきましたが、新品の状態で、マーチンのように鳴るギブソンのギターにはお目にかかったことがありません。
マーチンは鳴るんです。特にD28以上だったら本当に新品の状態で『なるほど』と思わせるレベルで鳴ってくれます。それがD45やGEだったらそりゃもう、たまらんってなぐらい鳴ってくれますが、ギブソンは確かに低音の響きは『なるほど』というのもありますが、普通にジャカジャカ弾いても魅力は伝わらないかもしれません。
良い動画を見つけました。マーチンのHD28VとギブソンのJ45を弾き較べてくれています。やはり『ギター自体の歌を歌う能力』としてはマーチンのほうに軍配が上がると思います。
ギブソンは伴奏、弾き語りには良いんでしょうね。

こうやって書くと私がギブソンを嫌っているように思われるかもしれませんが、そんなことはないので、それは次回、ギブソンについて熱く語ってみようと思います。