前回はギターの話から『アコースティック』について書きましたが、今回は楽器全体から見た『エレキ』と『アコースティック』そして『電子』について触れてみたいと思います。

ギターのほかにエレキ楽器と呼ばれるものは何があるでしょうか?挙げてみましょう。
エレキベース、エレキドラム?、エレキバイオリン、エレキ大正琴、エレキ三味線、最近だとエレキウクレレ、エレキ沖縄三線なんかもありそうですね。あとはエレキピアノ?、
忘れてましたエレアコギターってのもありますね。

ここで問題になるのは?をつけたエレキドラム、エレキピアノなのですが、一般的にはエレドラ、エレピと呼ばれることが多いようです。どうやらこの二つには『エレキ』という冠詞(?)は似合わないように思います。何故なんでしょう。今回はその辺を突っ込んでみたいと思います。

先ほどあげたそのほかの楽器を見てみますと、ベース、バイオリン、三味線etc...すべて弦楽器です、もっと詳しく言うと撥弦楽器擦弦楽器と打弦楽器という3つに分類されるのですが。
前回『エレキ』を『電気的に増幅する、された』と定義しましたが、以上の楽器はすべて弦振動、もしくは楽器のボディの振動をピックアップと呼ばれるマイクによって増幅させてアンプ、PAに送られるものです。
これはエレキギターのピックアップです。

要するにエレキギターエレキベースなどは小さいながらも自分で音を出し、それを電気的に増幅しているということがいえます。

ここでエレクトリックピアノを考えてみます。
今、楽器店や電気屋さんで売られているヤマハやカシオのピアノですが、あれはエレクトリックピアノでしょうか?ちがいますね、あれは『電子ピアノ』と呼ばれています。
それでは『エレキ』と『電子』の違いはなんでしょうか?
これをきちんと説明するとまた長くなるので別の機会にゆずりますが、ここでは電子ピアノと『エレクトリックピアノ』の違いだけでも説明します。
これは電子ピアノの写真です

エレクトリックピアノの画像を探そうと思いましたがありませんでしたのでこちらは動画にします。有名な『フェンダーローズfender rhodes』の音です。

すごく簡単に言うと、ピアノの中に鉄琴が入っていると思ってください、そしてその鉄琴のそばにマイクがあって、鍵盤を弾くと鍵盤が鉄琴を鳴らし、それをマイクが増幅する、これがエレクトリックピアノの仕組みです。

対して『電子ピアノ』とはここでは簡単に済ませますが、ピアノの音を精密に『サンプリング、録音』(この言葉も後でたくさん出てきます)したものを、鍵盤を弾くことで発音するようにしたものです。なので皆さんがよく見る電子ピアノはピアノだけではなくオルガンの音や他の音が出るものが多いと思います。
しかし当たり前ですがエレピはこの音しか出ません。根本からして仕組みが違うわけです。

今回の締めくくりはエレピの音を今に伝える名曲、スティーヴィーワンダーの『You are sunshine of my life』を音だけでお送りします。


付録
エレピの中身を知りたい方はこちらの画像をどうぞ、7分以上ありますのでお暇な時にでも…